座椅子の腰痛対策まとめ

座椅子の腰痛対策まとめ

座椅子は、床に座るという日本特有の文化から生まれた椅子の一つです。

職場ではオフィスチェアを使っているが、自宅では座椅子を好んで使っている、もしくは使いたいという人も多いと思います。

あなたもその中の一人ではないでしょうか。

もしそうであれば、自宅でオフィスチェアを使っている人よりも、あなたは腰痛になる可能性は高いでしょう。詳しくは後述していますが、床に座る行為(座椅子を使ったとしても)は、オフィスチェアなどの椅子に座った場合より腰に負担をかけ、腰痛を引き起こすとされています。

しかし、残念に思う必要はありません。これから紹介する内容を正しく理解することで、腰痛を引き起こすリスクを下げることができます。

それでは一つ一つ見ていきましょう。

腰痛の原因

腰痛の原因と一言に言っても、生活習慣、ストレスや老化によるものなど、原因は様々です。

しかし細かく見ていくと、背骨の歪み、血流が悪い、筋肉の疲労の3つが慢性的な腰痛を引き起こすほとんどの原因として考えられています。

  • ① 背骨の歪み

    背骨の歪みにより腰回りの神経が圧迫され、腰痛を引き起こすとされています。老化などにより背骨を支える筋力の低下という場合を除き、足を組む、頬杖をつくなどのあなたの習慣的な姿勢の悪さによって引き起こされる可能性があります。

  • ② 血流が悪い

    血流の悪さは身体のだるさや冷え性などを引き起こし、あなたの身体に様々な悪影響をもたらします。腰痛もその中の一つだと言われています。血流の悪さが原因で、背骨の中を通っている神経が周りの血管に圧迫されることで、腰痛を引き起こすとされています。特に、一日を同じ姿勢で何時間も過ごすドライバーやデスクワーカーなどの職業の人は、血流が悪い傾向にあります。

  • ③ 筋肉の疲労

    筋肉の疲労によって引き起こされる腰痛は、神経を圧迫する痛みではなく、炎症や疲労による腰回りの筋肉の痛みです。腰を過度に使う作業や腰への負担が大きい悪い姿勢を習慣的に続けることによって引き起こされる可能性があります。

    これらの3つの原因を引き起こす共通の要因が、あなたの習慣的な姿勢の悪さです。つまり、あなたの習慣的な姿勢の悪さを矯正することで、腰痛を引き起こす主要な原因をほとんど回避することができます。

腰痛対策 正しい座椅子の座り方

しかしながら、もしあなたが一日の中で床に座っている時間が多い場合、適当な座椅子やクッションを使用しているという場合を除き、自然と腰に負担がかかる悪い姿勢で過ごしてしまっている可能性が高いです。

床に直に座る場合では、腰と脚の位置が同じになります。また、座面がへたった座椅子やクッションを使用している場合では、腰の位置が脚の位置より低くくなります。腰の位置が脚の位置と同じ、または低い場合、自然と腰が丸まり、腰に負担がかかりやすい姿勢になります。

さらに、ふんぞり返った姿勢で座椅子に座る人も多いと思いますが、この姿勢も同様に腰に負担をかけます。背骨がS字カーブになる姿勢が最も腰に負担をかけない姿勢と言われていますが、床に座る場合は背骨をS字カーブの状態に保つことが非常に難しいのです。

それでは、床に座る際(座椅子に座る際)にどうすれば腰痛に良い姿勢をつくれるのでしょうか?

以下の2つのポイントに気をつけてみてください。

  • ① 腰が脚の位置より高い姿勢を保つ

    何度も同じことを言うようですが、腰痛に最も良い姿勢は、背骨をS字カーブの状態に保つことです。そして、立ち姿勢が背骨のS字カーブを最も作りやすく腰痛に良いとされています。

    床に座る場合でも、腰が足の位置より高い姿勢をとることで、椅子に座った状態に近づき背骨のS字カーブを作りやすくなります。そのため、ある程度反発性があり(深く沈み込まない)、座面高のある座椅子やクッションを使うことで、床に座る場合でも腰に負担のかかりにくい姿勢をつくることができます。

    腰痛には立ち姿勢が最も良いとされています。立ち姿勢と座り姿勢を切り換えて使うことができる昇降式デスクの詳細はこちら。
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  • ② 背もたれを使う

    床に座る際に背もたれがないと、猫背、もしくは腰を反りすぎた姿勢になってしまいます。

    いずれの姿勢も腰に負担がかかるため、床に座る際は壁や柱にもたれかかる、座椅子を使う際は背もたれのあるものを使うようにしましょう。

    背もたれを使う場合、時間が経つとふんぞり返った姿勢になりやすいため、常に骨盤を立て背骨がS字カーブになっていることを意識するようにしてください。また、使用する座椅子は腰の位置が簡単にずれてしまわないような工夫がされたものを選んでください。

    座椅子に座った際に、ランバーサポート等のアイテム(背骨がS字カーブを描くことをサポートしてくれるアイテム)を併用すると、より効果的に腰痛対策をすることができます。

    ランバーサポートについて知りたい方は、以下記事で詳しく解説しています。
    正しい着座姿勢に欠かせないランバーサポートとは?初めての購入4つのポイント

    椅子に座る際の腰痛対策は、以下のページを参考にしてください。
    腰痛対策 正しい椅子の座り方

腰痛に良い座椅子・クッションとは?

床に座る際は、できるだけ座椅子やクッションの使用をおすすめしますが、適当なものを選ばなければ逆に腰に負担をかけてしまいます。

それでは、腰痛対策として適当な座椅子(クッション)とはどのようなものなのでしょうか?

これまで紹介した内容のまとめになります。

  • ① 腰の高さを保つことができる座面高

    座椅子やクッションを使用して床に座った際に、脚の位置より腰の位置が高くなるようなものを選んでください。そうすることで、自然と骨盤が立ち、背骨が理想的なS時カーブを作りやすくなります。

  • ② 腰が沈み込まない程よいクッション性

    座椅子(クッション)は同じものを長年使っていると、座面がヘタってクッション性がなくなります。

    このような座椅子は絶対に使用しないでください。腰痛を引き起こすリスクが非常に高いです。

    クッション性が失われた座椅子に座った場合、腰が沈み込み、腰の位置が脚の位置より低くなります。そして、自然と腰が丸まってしまう姿勢になってしまいます。そのため、クッション性が失われた座椅子はすぐに買い換えることをおすすめします。

    それでは、買い換える際にどのような座椅子を選べばいいのでしょうか?

    ウレタン密度とウレタンフォームの構造に注目しましょう。できる限りウレタン密度が高く、構造としては柔らかい層で硬いウレタンを挟み込む3層のものを選ぶことをおすすめします。そのような座椅子は、座った際に腰が沈み込まない程よいクッション性をしています。また、価格は高いですが、座面にポケットコイルが使用されている座椅子はオススメです。製品寿命が非常に長く、ヘタることがなく使い続けることができます。

  • ③ 直角に近い角度に調整できる背もたれ

    ③ 直角に近い角度に調整できる背もたれ

    座椅子には角度調整ができるリクライニング機能が付いたものが多いですが、直角に近い角度に調整できるものを選びましょう。

    座椅子に座る際は、ついついリクライニングを倒し、背もたれにもたれてしまうことが多いと思います。

    しかし、リクライニングを倒しすぎるとふんぞり返った姿勢になってしまうため、腰に負担をかけてしまいます。また、腰の位置が時間とともにずれやすくなってしまいます。これもまた、腰に負担をかける姿勢の原因です。

    ちょっとした休憩なら問題ないですが、長時間のデスクワークにはおすすめできません。

    座椅子でデスクワークをする際は、直角に近い角度に調整し、腰の位置が簡単にずれてしまわないようにしましょう。

    上記の3つの条件を満たしていれば、それは腰痛対策として適当な座椅子(クッション)と言えるでしょう。是非、座椅子選びの参考にしてください。

腰痛ストレッチ

ここまで読んだあなたは、腰痛を引き起こすリスクを減らすための正しい姿勢やグッズ(座椅子やクッション)について理解できているでしょう。

しかし、最後にもう一つあなたに伝えておきたいことがあります。

それは、いくら良い姿勢を意識していても、同じ姿勢で長時間作業してはいけない(適度な休憩が必要)ということです。例えば、1~2時間作業をした後は姿勢を変えて数分ストレッチするなど適度に休憩を挟み、長時間同じ姿勢を続けないことを心がけましょう。

そこで今回は、会社のオフィスチェアに座りながらできる簡単なストレッチと、自宅で習慣的に行って欲しいストレッチの2つを紹介します。

※医師に運動を禁止されている場合は、ストレッチを行わないでください。また、ストレッチをして腰に痛みが出た場合は、直ちにストレッチをやめてください。

  • ① 会社で行うストレッチ

    このストレッチは、会社でのデスクワークの合間に行うようにしてください。

  • ② 自宅で行うストレッチ

    このストレッチは、朝起きた時と夜寝る時の1日2回を習慣的に行うようにしてください。

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