正しい着座姿勢に欠かせないランバーサポートとは?
初めての購入4つのポイント
オフィスチェアについて詳しい方であれば、一度は聞いたことがあるであろうランバーサポート。
しかし、そうでない方にとっては全く馴染みの無いものです。
そこで今回は、ランバーサポートについて全く知識がない人のために、オフィスチェアメーカー(Bauhutte)としての立場から、ランバーサポートについて一から詳しく解説していきます。
「ランバーサポートとは、一体どのようなアイテムなのか?」
「ランバーサポートを使うことで、どのようなメリットがあるのか?」
などの疑問を一つずつ一緒に解決していきましょう。
あなたがこの記事を読み終えた頃には、ランバーサポートが1つ欲しくなっているかもしれません。
ランバーサポートとは?
ランバーサポートとは、理想的な着座姿勢をサポートしてくれるコンパクトクッションです。椅子の背もたれ(腰部分)に固定して使います。
ランバーサポートを使用することで、座った時に曲がった背筋を伸ばし、腰への負担が少ない理想的な正しい着座姿勢をサポートしてくれます。そのため、長時間のデスクワークやドライブでも疲れにくくなる等の効果が得られます。
理想的な(正しい)着座姿勢とは?
前述したように、ランバーサポートは理想的な着座姿勢をサポートしてくれるクッションです。
「そもそも理想的な(正しい)着座姿勢とは?」と思った人も多いでしょう。
正しい着座姿勢について知ることで、何故ランバーサポートが役に立つのかを、さらに深く知ることができます。
この機会に正しい着座姿勢について覚えましょう。
理想的な(正しい)着座姿勢の作り方6つのポイント
- ① 椅子に座るときは前かがみでお尻をグッと一番後ろまで引く
- ② あごを引き背筋を伸ばす
- ③ 肩の力を抜きリラックスする
- ④ 椅子に肘掛がある場合、肘は肘掛に置き、90°になるように心がける
- ⑤ ひざが股関節と平行、またはわずかに高くなるようにする
- ⑥ 机と椅子の間が開きすぎないないよう調整する
上記の全てのポイントがクリアできていれば、背骨がS字カーブを描き、骨盤が立っている理想的な(正しい)着座姿勢といえるでしょう。
特に、①と②のポイントは背骨がS字カーブ描き、骨盤を立たせる上で、最も大切なポイントです。しかし、時間の経過とともに乱れやすいのも①と②のポイントです。
そこで役に立つアイテムが、ランバーサポートです。
ランバーサポートを使うことで、自然と背骨がS字を描き、骨盤が立った理想的な着座姿勢をサポートすることができます。
ランバーサポートは、こんな人にはオススメ
長時間椅子に座って作業をされる職業や趣味をお持ちの方は、ランバーサポートを使用することをオススメします。
- ・ゲーマー
- ・デスクワーカー
- ・長距離ドライバー
- ・慢性的な腰痛持ち
また、既に慢性的な腰痛などの持病をお持ちの方にもおすすめです。慢性的な腰痛をお持ちの方に多い共通点が、同じ姿勢で長時間仕事をする、さらに着座姿勢が悪いなどが挙げられます。そこで、ランバーサポートを使用し正しい着座姿勢を身につけることで、日頃の姿勢の悪さを改善し、腰痛を対策できる可能性があります。
ランバーサポートの種類について
さて、ここまで読んでいただければ、ランバーサポートは一体どういったものなのか、どのような役割を果たすのかを理解できたと思います。
続いて、ランバーサポートの種類について代表的なものを3つ紹介していきます。
ウレタンタイプ
ランバーサポートの中で最も一般的なタイプです。
マットレスや枕などの寝具によく用いられる、フォーム系のポリウレタンを使用したタイプです。
ウレタンタイプの中でも、低反発ウレタン、高反発ウレタン、または低反発と高反発を組み合わせたもの(多層構造)など、さらに種類を分けることができます。
低反発ウレタンとと高反発ウレタンのそれぞれの特徴を理解しておきましょう。
種類 通気性 耐久性 フィット感 低反発ウレタン △ △ 〇 高反発ウレタン 〇 〇 △ 低反発ウレタンは、沈み込むようなさわり心地で身体へのフィット感という点では、高反発に勝っています。そのため、枕などの寝具では低反発ウレタンを好む人は多いです。
しかし、ランバーサポートの素材としてはあまり向いているとは言えません。
やはり、高反発ウレタンのようにある程度の反発性がないと、例えランバーサポートを使ったとしても正しい着座姿勢(背骨がS時カーブを描く)をとることができません。
また、長時間のデスクワークや運転時の使用を考えた場合、耐久性や通気性も重要になってきます。これらの点においても、高反発ウレタンは低反発ウレタンより優れていると言えます。
理想を言うと、表面は低反発ウレタンを、内部は高反発ウレタンの多層構造のものがランバーサポートには適しています。
メッシュタイプ
メッシュタイプのランバーサポートは、オフィスチェア一体型のものが多く、エルゴヒューマン、ハーマンミラー等の高級オフィスチェアに備わっています。
後付のランバーサポートと違い、チェア一体型では最も適切なポジションにランバーサポートが元々固定されているため、自分で位置を調節する必要がありません(微調整は必要)。また時間の経過とともに、ランバーサポートがずれてくるといった心配もありません。
通気性はどのタイプよりもよく、長時間の作業に向いています。
メッシュタイプの欠点は耐久性です。ウレタンなどの他の素材に比べ、へたりやすく、製品寿命は決して長いとは言えません。そのため、メッシュタイプ(オフィスチェア一体型)のご購入を検討している場合は、必ず保証の内容・期間が充実しているオフィスチェアを選びましょう。
ゲルタイプ
低反発ウレタンとはまた変わった独特な感触を持っているのが、ゲルタイプです。
ゲルタイプのランバーサポートやクッションは、基本的にゲルとウレタンが組み合わせて(多層構造で)使われています。
もともとは海外の介護現場で、車椅子による床ずれを軽減するために利用された素材です。弾力があるだけでなく、熱を持ちにくい、型崩れしにくいなどの特徴を持ち、長時間の作業で使用するのにオススメです。
注意点としては、ゲルは熱に弱いことです。高温な場所での使用・保管はできないため、車の中での使用はオススメしません。
※気温が高い環境下(夏場の車内など)で使用・放置した場合は、ゲルが溶けてしまう可能性があります。
初めてのランバーサポートの選び4つのポイント
ここでは、オフィスチェアメーカーの弊社(Bauhutte)が初めてランバーサポートを購入するあなたに向けて、選び方のポイントを4つ紹介します。
① 後付けタイプ or オフィスチェア一体型タイプ
前述した通り、ランバーサポートにはオフィスチェアに後付できるタイプと、オフィスチェア一体型タイプに分かれます。
それぞれメリット・デメリットはありますが、初めてランバーサポートを購入する場合は、後付タイプをオススメします。
オフィスチェア一体型タイプは便利ですが、高額なものが多く(安価なものもあるが、品質が悪く、効果を得られない)、初心者にはオススメできません。
一方で、後付タイプの場合は、高品質なものでも比較的安価(数千~一万円程度)で入手することが可能です。また、オフィスチェア一体型よりも商品数も多いため、自分に合ったものを選ぶことができます。
※後付タイプの場合は、洗濯可能なカバー付きのものがオススメです。② 硬さと耐久性は最重要ポイント
ランバーサポートの目的は、正しい着座姿勢をサポートすることです。そのためには、ランバーサポートの硬さは非常に重要になってきます。硬さが不十分のものを使用した場合は、背骨がS字カーブを描くことができません。
硬さや耐久性を考慮すると、素材は高密度の高反発ウレタンのもの、または低反発(ゲル)と高反発ウレタンとの組み合わせ(多層構造)のものがオススメです。
低反発ウレタンだけのタイプでは、硬さ・耐久性(へたりやすい)ともに不安が残ります。
③ しっかり固定できるものを
ランバーサポートはしっかり固定できるものを選びましょう。
オフィスチェア一体型のランバーサポートであれば問題ないですが、後付ランバーサポートの場合は固定できるものでないと、姿勢を変えるたびに位置がずれてしまい、適切な位置で固定されません。
特に、長時間の使用を考えている場合は、必ず固定できるタイプを選んでください。
④ 用途に合わせて素材もチェック
購入前に使用されている素材の特性も少し調べておくことをおすすめします。
例えば、ゲルであれば熱に弱いため、高温になりやすい車内での利用は向きません。また、ラテックス(天然ゴム)であれば、人によってはアレルギー反応を引き起こしやすい素材などもあります。
ランバーサポートはあまり実店舗に置いていないため、インターネットでの購入が多くなると思います。購入前に商品ページで、使用されている素材などはしっかりと確認しましょう。
骨盤を立てた座り姿勢をサポートするクッション
「すぐに姿勢が悪くなって、猫背になってしまう。」という方におすすめの、骨盤クッション(座布団)をご紹介します。
骨盤を立てた「正しい座り姿勢」をサポートする座布団です。最大の特徴は、12度の角度がついた傾斜座面。上半身がやや前のめりになることで、身体の重心を保とうと自然と背筋が伸び、骨盤が立った座り姿勢を無理なく保持することが可能です。
反発力が異なる2つのウレタンに、ゲルを重ねた3層構造。一般的な姿勢矯正クッションと比べやわらかな質感で、底づき感のない快適な座り心地を実現します。