片頭痛の治し方。
原因から症状、対処法や頭痛の種類まで徹底解説!

片頭痛の治し方。原因から症状、対処法や頭痛の種類まで徹底解説!

日本人の4人に1人が日々悩まされているといわれる、慢性的な頭痛(慢性頭痛)。一口に慢性頭痛といっても、種類によって原因や症状は様々です。

この記事では、慢性頭痛の中でも『片頭痛(へんずつう)』に着目し、解説します。

片頭痛には、それ特有の症状や対処法があります。そのため、独自の判断で誤った対処を行うと、かえって症状を悪化させてしまう可能性があるのです。

片頭痛に悩んでいる方や、そもそも自分の頭痛が片頭痛かどうかを確認したいという方はぜひ、この記事を読んで理解を高めましょう。

片頭痛とは?「偏頭痛」との違いって?

片頭痛とは、脈にあわせて「ズキンズキン」と拍動性のある痛みが、頭の片側や両側、後頭部など、部分的に激しく生じる症状のことをいいます。

日本人の約800~900万人が片頭痛に悩まされているといわれています。

片頭痛とは

片頭痛には「前兆がないもの」と「前兆があるもの」の2種類があり、前兆がない人は約7~8割、前兆がある人は2~3割の割合といわれています。

片頭痛の前兆としてよく知られている症状は、視界に何かギザギザするものが拡がったり(閃輝暗点)、手足のしびれ・脱力を感じたり、言葉が話しにくくなる(失語性言語障害)などです。

  • 「片頭痛」と「偏頭痛」の違いは??

    片頭痛と偏頭痛の違いは、漢字表記が異なるだけで意味に違いはありません。

    日本において、学術的に正しい表記といわれているのは「片頭痛」です。「偏頭痛」という漢字は古典など含めた文献に書かれており、ワープロなどの予測変換機能に大きく関わっている広辞苑にも、この漢字で記載されています。

    「偏頭痛」の方は、もともと中国で用いられる言葉です。なぜなら、中国語で片側を表す漢字は「偏」とされているからです。中国語で「片」は、「二つ揃いの一方、わずか」といった意味が強くなります。しかし、日本語で片側を表す漢字は「片」なので、日本語と中国語で意味が違ってきていることがわかります。

    「偏頭痛」が日本でも一般的に使われている原因としては、スマホやパソコンの予測変換機能が大きく関わっていると考えられます。実際に「へんずつう」と検索キーワードに入れて変換してみると、最初に「偏頭痛」と予測変換が出てくると思います。

    前述で記載したとおり、漢字表記の違いだけで意味は同じなので、「片頭痛」と「偏頭痛」のどちらを使っても間違いではありません。

    この記事では、「片頭痛」に表記を統一して進めていきます。

片頭痛ってどんな症状がでるの?

片頭痛には、他の頭痛とは違う特有の症状があります。

  • ○拍動性のある痛みが生じる

    これは片頭痛の特徴の1つで、頭の片側に「ズキン、ズキン」と拍動性のある痛みが生じます。痛みの持続時間は人によって様々ですが、数時間から2、3日続くと言われてています。

    基本的に頭の片側(こめかみ)が痛むことが多いのですが、両側が同時に痛む場合や、後頭部または頭全体が痛いと感じる場合もあります。

  • ○体を動かすと頭痛が悪化する

    体を動かすなどして頭の位置を変えると、痛みが悪化します。これも片頭痛特有の症状です。

    症状が悪化すると我慢できないほどの痛みが襲うこともあり、立つことも困難になってしまう場合があります。

  • ○光や音、匂いに敏感になる

    片頭痛の発作が起こっているときは、光や音、匂いに敏感になることが多いと言われています。

    普段は気にならない程度の光や音、匂いによる刺激で頭痛の症状が悪化してしまうことがあります。そのため、日常生活に支障をきたしてしまうことも少なくありません。

  • ○吐き気を伴う

    片頭痛は、痛みとともに吐き気を催すパターンも多いようです。

  • 片頭痛の主な症状▼
    • ・拍動性のある頭痛が生じる
    • ・頭痛の最中、体を動かすと痛みが悪化する。
    • ・光や音、匂いに敏感になる。
    • ・頭痛とともに吐き気を伴う。

片頭痛の発作は月に1~2回、週に1~2回、場合によっては毎日の頻度で起こるのが特徴です。

1度片頭痛の症状が出ると、仕事が手につかなくなってしまったり、寝込んでしまったりと、日常生活に支障をきたしてしまう方が多いようです。

しかし、片頭痛の発作が止まれば、痛みはなくなり、普段と全く同じように生活することができるようになります。

片頭痛になる主な原因って??

片頭痛を引き起こす主な原因として考えられるものを見てみましょう。

  • ○精神的ストレス

    精神的ストレス

    片頭痛は、何らかの理由により脳の血管が急激に拡張することで起こるのではないかといわれています。心身のストレスから解放されると、副交感神経の働きで血管が急に拡張されます。仕事終わりや休日などに片頭痛が起こりやすいのはそのためです。

  • ○生活習慣の乱れ

    生活習慣の乱れ

    偏った食生活や睡眠不足などによって生活習慣が乱れると、片頭痛が起こりやすいといわれています。パソコンやスマホ、ゲームのしすぎも要因の一つです。

    生活習慣の乱れは片頭痛だけでなく、他の身体の不調(生活習慣病など)も招くこともあるので注意が必要です。

  • ○ブルーライト等による目の疲れ

    ブルーライト等による目の疲れ

    長時間PCやスマホを見続けていると、目に疲労が蓄積し、そこから片頭痛が起こる場合があります。

    『長時間ゲームした後、頭が痛くなる』、『目が疲れてくると片頭痛が起こりやすい』といった方は、目の酷使やディスプレイから発せられるブルーライトが要因となっている可能性があります。

  • ○気象条件

    気象条件

    温度や湿度などの気象条件も、片頭痛の発症に影響があるといわれています。

    急激な気温の上昇や、むしむしする程の高い湿度、低気圧などによって、片頭痛が誘発される場合があります。

    特に、台風や梅雨の時期は片頭痛を訴える方が増えます。この場合、雨が降る前に片頭痛の症状が現れ、雨が実際に降ってくると症状が治まる方が多いとされています。

  • ○遺伝

    遺伝

    片頭痛は遺伝とも関係していると考えられています。

    親が片頭痛持ちの場合、その子供は一般的に約50~70%の確率でその体質を引き継ぐといわれていますが、必ずしも発症するとは限りません。片頭痛が起きやすい体質であるというだけで、生活習慣の管理ができていれば発症を防ぐことができるとされています。

  • ○女性ホルモンの変動

    女性ホルモンの変動

    片頭痛で悩む方は男性よりも女性に多く見られ、その数は約4倍といわれています。

    これは、『エストロゲン』という女性ホルモンの分泌量が変動することに影響していると考えられています。そのため、エストロゲンの分泌量が低下する生理中や生理前後に片頭痛が起こりやすくなるのです。

    このタイプの片頭痛は、妊娠中や閉経後など、女性ホルモンの変動が少なくなることで改善するケースも多いとされています。しかし、前兆のある片頭痛に襲われていた方は、前兆だけが残ってしまうといったこともあるようです。

  • 片頭痛の主な症状▼
    • ・精神的ストレス
    • ・生活習慣の乱れ
    • ・ブルーライト等による目の疲れ
    • ・気象条件
    • ・遺伝
    • ・女性ホルモンの変動

ここまで、片頭痛の主な原因を解説してきましたが、片頭痛が起こるメカニズムの詳細は未だ解明されていない部分が多いのが現状です。

つまり、上記の原因以外でも、日常生活のあらゆる面で片頭痛は起こりえます。

人によって片頭痛の誘因となるものが異なってくるため、自分の片頭痛がどのタイミングで起こっているのかを把握し、原因の目星をつけておいたほうがいいでしょう。

片頭痛を対処しよう!主な5つの治し方

片頭痛に襲われたときの主な治し方を見てみましょう。

  • 治し方①安静にする

    治し方①安静にする

    片頭痛に襲われたら、まずは安静にすることが一番です。実は、『安静にすること』が片頭痛には最も効果的とされています。

    症状が起きているときは、いつもより光や音、匂いに敏感になっているうえに、体を動かすと我慢できないほどの痛みが襲ってきたり、それに伴い吐き気までも加わってくる可能性があります。

    症状が悪化する前に、リラックスできる環境で眠るなどして症状を和らげることが大切です。睡眠をとることで、広がってしまった血管がもとに戻ります。

    もし仕事中などで睡眠をとることが難しい場合は、椅子に座って安静にしておくだけでも痛みは軽くなります。

  • 治し方②痛む場所を冷やす

    頭の痛む部分を、保冷パックや氷枕などで冷やしましょう。患部を冷やすことで、広がった血管を収縮させ、痛みを和らげる効果が期待できます。

    逆に、患部を温めることは逆効果です。かえって痛みを悪化させてしまう可能性がありますので、温めることは控えるようにしましょう。

    しかし、これは血管が急激に広がることで起こる片頭痛の場合です。その他の原因による頭痛が疑われる際は、冷やすことで悪化したり、温めることで効果が得られたりするケースもあるため、注意が必要です。

  • 治し方③薬を飲む

    片頭痛に有効な薬の代表に、『トリプタン系薬剤』があります。この薬は医師の処方が必要で、服用の際は医師の指示に従う必要があります。

    トリプタン系薬剤には、脳の血管を収縮させる作用や、顔の感覚を脳に伝える神経である『三叉(さんさ)神経』の周囲の炎症を抑える作用があります。

    また、三叉神経が受けた刺激が大脳に伝達されるのを阻止してくれるため、頭痛だけでなく吐き気や、光過敏、音過敏などの症状を抑えることができます。

    「片頭痛の薬は病院でしか貰えないの?」と、疑問を持つ方がいるかと思います。実は、市販で買える薬もあります。代表的な市販薬の種類に「ロキソプロフェン系」、「アセトアミノフェン系」、「アスピリン系」、「イブプロフェン系」があります。

    • ロキソプロフェン

      ロキソプロフェンは、プロドラッグといわれる薬で、胃に入った時点ではまだ痛み止めの効果を持っておらず、体内に吸収された瞬間に変化して効果が発揮される性質を持ちます。この薬の特徴としては、鎮痛効果が強く、比較的胃に優しいとされている点です。

    • アセトアミノフェン

      アセトアミノフェンには、体の熱を外に出すとともに、痛みの感じやすさを低くする作用があります。そのため、頭痛や腰痛、風邪の症状改善効果があるとされています。鎮痛薬は痛みに度合いによって使い分けられることが多く、アセトアミノフェンは穏やかな鎮痛作用のため、軽い痛みを抑制するのに効果的とされています。

    • アスピリン

      アスピリンには、患部の炎症や痛み、腫れ等を抑え、熱を下げる作用があります。

    • イブプロフェン

      イブプロフェンには、炎症などの原因物質(プロスタグランジン)が体内での生成されるのを抑え、痛みを和らげる作用があります。鎮痛効果や解熱効果が期待されるため、頭痛や関節痛、かぜの症状などに服用されることが多いとされています。

    これらの薬を服用する際は、説明書をきちんと読みましょう。中には薬を服用してはいけない人もいるので、要注意です。もし不安であれば医師の指示を仰ぐようにしましょう。

    もし軽度の片頭痛の場合は、市販薬で効果が期待できます。しかし、重度の場合や市販薬を飲んでも症状が改善されない場合は、早めに病院を受診することをおすすめします。

  • 治し方④ツボ押し

    片頭痛に効くとされているツボをご紹介します。

    • 合谷(ごうこく)

      合谷(ごうこく)

      親指と人差し指の間、人差し指寄りの付け根に「合谷」というツボがあります。片頭痛にはもちろん、風邪のひきはじめの症状にも効果的とされています。

    • 頭臨泣(あたまりんきゅう)・足臨泣(あしりんきゅう)

      頭臨泣(あたまりんきゅう)
      足臨泣(あしりんきゅう)

      頭臨泣は、黒目から真っ直ぐ上に進み、髪の生え際より1cmほど上にあります。

      足臨泣は、足の甲側で、小指と薬指の付け根の間を足首に向かって2,3cm辿っていったところにあります。

      頭臨泣と足臨泣は、頭痛や、首の横から肩にかけての凝りが気になる時にも効果的です。

    これらのツボを押すことで、片頭痛の症状が和らぐことが期待できます。「少し頭が痛いかも」と感じた際は、ぜひ実践してみてください。

  • 治し方⑤カフェインを含む飲み物を摂取する

    治し方⑤カフェインを含む飲み物を摂取する

    カフェインを含む飲み物を適量摂取することも、片頭痛の症状改善に効果的です。

    コーヒー、紅茶、日本茶などに含まれるカフェインは、血管を収縮する作用があります。片頭痛の症状が出始めた頃に飲むと、脳動脈の拡張が抑えられ、痛みが軽減することができるといわれています。

    ただし、飲みすぎは逆効果です。カフェインの効果が切れた時に、血管が一気に拡張して、逆に痛みを引き出てしまう可能性があります。

    そのため、カフェインを飲むときはカップ1杯ほどで様子をみてみましょう。片頭痛だからといって、大量に摂取することは控えるようにしてください。

  • 片頭痛の主な治し方▼
    • ・安静にする
    • ・患部を冷やす
    • ・薬を飲む
    • ・ツボを押す
    • ・カフェインを含む飲み物を適量摂取する

片頭痛を予防するには??

ここまで片頭痛になってしまった時の対処方法を解説してきましたが、症状が出る前にしっかりと予防することも大切です。

今から片頭痛の予防法をご紹介しますので、日々意識してみましょう。

  • 予防法①生活習慣を改善する

    まず、生活習慣を改善して自律神経の働きを整えることが大切です。

    自律神経には、血管を収縮する働きのある交感神経と、拡張する働きを持つ副交感神経があります。不規則な生活やストレスなどにより、この2つの神経のバランスが乱れると、片頭痛が起こる原因となります。疲労を溜めることや、睡眠不足、偏った食生活などは極力控え、自律神経の働きを整えておきましょう。

  • 予防法②ブルーライトを避ける

    日常生活においてパソコンやスマホをよく使う方は、ブルーライトカットメガネ等を使用してブルーライトを避けるようにしましょう。

    そこで、ブルーライトをカットしてくれるおすすめのメガネをご紹介します。

    ブルーライトカットメガネ

    このゲーミングメガネは、ブルーライト38%以上カット。さらに、ブルーライトの中でも特に有害な酸化光線を90%以上カットしてくれます。高いカット率ながら、透明に近いクリアレンズで見え方に違和感が無い点もポイントです。

    目が疲れてくると片頭痛が起こりやすいという方には、特にオススメです。

    とはいえ、あまり長時間ディスプレイを見続けることの無いよう、パソコンやスマホは時間を決めて触るようにしましょう。

  • 予防法③ストレッチを行う

    片頭痛では、最初の痛みが首の後ろに現れるといわれています。この痛みを感じる部分を圧痛点といい、そこから通じている神経をストレッチで刺激すると、脳内の神経回路に痛みを軽減させる信号が送られ、片頭痛を予防することができるといわれています。

    今から紹介するストレッチは今すぐ簡単にできるので、仕事や家事の合間などに実践してみてください。

    • 【腕振りストレッチ】

      【腕振りストレッチ】
      【腕振りストレッチ】

      1.正面を向き、足を肩幅に開く。

      2.両腕を胸の高さまで水平に上げて、ひじを曲げる。

      3.顔は正面に向いたまま動かさずに、右肩と右ひじを前に突き出すように上体をひねる。

      4.同様に、左肩と左ひじを前に突き出すように上体をひねる。

      5.これを2分間、リズミカルに行う。

      腕振りストレッチは座ったままでもできるので、仕事の休憩中などでも気軽に行うことが可能です。

    • 【肩回しストレッチ】

      【肩回しストレッチ】
      【肩回しストレッチ】

      1.正面を向き、足を肩幅に開く。

      2.ひじを軽く曲げ、リュックサックを背負うように後ろから前へひじと肩を回す。

      3.次は反対に、上着を脱ぐように前から後ろへ大きくひじと肩を回す。

      4.②と③を6回繰り返す。

    2つの片頭痛予防ストレッチをご紹介しましたが、必ず『症状が出ていない時』に行ってください。

    片頭痛が起きている時にストレッチをすると、血流がよくなり更に血管が拡張して、症状が悪化してしまいます。あくまで予防法であり、症状を改善する方法ではないので注意してください。

  • 予防法④片頭痛を誘発しやすい食べ物を控える

    片頭痛に悩まされている方は特に、片頭痛になりやすいといわれている食べ物をなるべく控えるようにしましょう。

    頭痛を引き起こしやすいといわれている成分には、「ヒスタミン」、「チラミン」等があります。

    ヒスタミンは脳の血管を膨張させ、チラミンは収縮させる性質を持ち、痛みを引き起こす原因となる場合があります。この2つの成分はワインやチーズ、チョコレート等の食べ物に含まれています。これらを食べた後に頭痛が起きる場合は、この成分が関与していると考えられるでしょう。

    しかし、片頭痛の誘因となる食べ物は人によって様々なので、自身にとって誘因とならない場合は問題ありません。

  • 予防法⑤予防薬を服用する

    定期的または頻繁に片頭痛の発作が起こる方は、薬を使った予防療法を行うことをおすすめします。

    片頭痛の予防薬として処方される代表的なものを下記にまとめました。

    薬剤名 効果
    抗てんかん薬
    (バルプロ酸ナトリウム等)
    片頭痛の予防薬の第一選択薬として、国際的にも汎用される薬剤。
    抗うつ薬
    (アミトリプチリン等)
    抑うつ状態でない片頭痛患者にも有用。
    β遮断薬
    (プロプラノロール等)
    バルプロ酸ナトリウムと並んで第一選択薬として使用される薬剤。
    Ca拮抗薬
    (塩酸ロメリジン等)
    降圧薬として広く使用されている薬剤。片頭痛予防にも有用。
    ARB/ACE阻害薬
    (カンデサルタン、オルメサルタン、リシノプリル等)
    降圧薬として広く使用されている薬剤で、高血圧と片頭痛を併せ持つ方に有用。
    ※ARB/ACE阻害薬はまだ日本では保険が適用されていません。

    これらの予防薬は、必ず医師の診断を受け、処方されたものを指示通りに服用してください。持病がある方や妊娠中の方などは服用してはいけない薬剤もあるので、注意が必要です。

  • 片頭痛の予防方法▼
    • ・生活習慣を改善する
    • ・ブルーライトを避ける
    • ・ストレッチを行う
    • ・自身にとって片頭痛を誘発しやすい食べ物を避ける
    • ・予防薬を服用する

5つの予防法をご紹介しましたが、これらの予防法を行っても片頭痛が頻繁に起こる、症状が改善しない・悪化した等、少しでもおかしいと思った場合は、頭痛外来を受診することをおすすめします。

【番外編】片頭痛以外の頭痛の種類は何があるの?

片頭痛以外の頭痛には何があるのか見てみましょう。

まず、頭痛のタイプは大きく2つに分かれます。

1つは『一次性頭痛(慢性頭痛)』です。一次性頭痛は「頭痛持ちの頭痛」といわれ、片頭痛の他に、緊張型頭痛や群発頭痛があります。

  • ○緊張型頭痛

    一次性頭痛の中でも、日本人が抱える頭痛の中で最も多いとされているのが緊張型頭痛です。

    緊張型頭痛とは、頭を囲んでいる筋肉や首・肩の筋肉が緊張し、血管が収縮して血流が悪くなることで起こります。血管が拡大してしまう片頭痛とは対照的ですね。

    緊張型頭痛は、後頭部を中心に頭全体が締め付けれられるような重い痛みが特徴。「頭をバンドで締め付けられているよう」と表現されることが多いようです。

    頭痛の他に、体がふわふわするようなめまい感を伴ったり、肩や首のこりを感じたりします。

    緊張型頭痛については過去に解説した記事がありますので、詳しくはそちらをご覧ください。

    日本人に最も多い緊張型頭痛とは?首・肩こりとの関係、改善方法を徹底解説

    この記事を見る
  • ○群発頭痛

    群発頭痛とは、一次性頭痛の中で最も痛みが強い頭痛です。その痛みの強さは「目がえぐられるような痛み」と表現する人もいるほどです。

    群発頭痛が起こるメカニズムはまだ、はっきりとは解明されていません。ですが、脳の視床下部という場所に関係しているのではないかといわれています。

    視床下部は自律神経系をコントロールする役割を持つ中枢で、血流を管理する役割を担っています。何らかの原因によって視床下部が刺激を受けると、血流が異常に亢進し、血管が膨張して、三叉神経に触れてしまいます。そのまま、それにより、三叉神経とつながっている目の奥辺りに激痛が生じるのではないかといわれています。

    主に、目の奥、目の周辺、前頭部、側頭部、頬などに痛みが生じます。さらに、目の充血や涙、鼻詰まり、鼻水などを伴うこともあります。

    また、群発頭痛の特徴として、一定の周期で激しい頭痛がおきることが挙げられます。毎日ほぼ同じ時間帯に現れるといわれており、特に睡眠時間に症状が現れることが多いとされています。

    発症率は、女性よりも圧倒的に男性が多いといわれています。

一次性頭痛(慢性頭痛)の種類の比較表▼
片頭痛 緊張型頭痛 群発頭痛
特徴 ・日本人が抱える頭痛の中で比較的多い ・日本人が抱える頭痛の中で最も多い ・女性よりも男性に多い
・一次性頭痛の中で最も痛みが強い
・日常生活に支障をきたしてしまうことがある
症状
・頭の片側もしくは両側、後頭部などに拍動性のある痛みが生じる。
・体を動かすと症状が悪化する。
・光、音、匂いに敏感になる。
・吐き気を伴うことがある。
・後頭部を中心に頭全体が締め付けれられるような重い痛みが生じる。
・めまいを伴うことがある。
・肩や首のコリを感じる。
・目の奥、目の周辺、前頭部、側頭部、頬などに強い痛みが生じる。
・目の充血、涙、鼻詰まり、鼻水などを伴うことがある。

一次性頭痛は慢性的で頻繁に起こることが多いため、不安に感じられる方も少なくないと思います。しかし、一次性頭痛は命に関わらない”こわくない頭痛”なのでそれほど心配はいりません。

本当にこわい頭痛は、2つ目の頭痛のタイプである『二次性頭痛(症候性頭痛)』です。

二次性頭痛は一言でいうと、『他の疾患によって引き起こされる頭痛』で、命に関わる病気のことです。代表的な疾患として、くも膜下出血や脳動脈解離、脳血管攣縮、脳腫瘍などがあげられます。

  • ○くも膜下出血

    脳は硬膜、くも膜、軟膜と言われる膜で覆われています。くも膜と軟膜の隙間を「くも膜下腔」といい、そこに出血を起こし血液がたまった状態のことをくも膜下出血といいます。典型的な症状は「今まで経験したことがないほどの突然の激しい頭痛」で、吐き気を伴うこともあり、さらには意識を失うこともあります。

    また死亡率が高く、手術が成功しても後遺症を残す可能性もあり、大変恐ろしい病気といわれています。

  • ○脳動脈解離

    脳動脈解離とは若年性脳卒中の主要な原因の1つで、何らかの誘因によって脳動脈が破れて出血してしまうことをいいます。脳動脈解離が起こると、突然後頭部に強い痛みを生じます。拍動性のある痛みが片頭痛と似ているため勘違いしやすく、MRI検査で明らかになることがあります。

    まれに、くも膜下出血や脳梗塞などを引き起こしてしまう可能性があるため要注意です。

  • ○脳血管攣縮

    脳血管攣縮とは、くも膜下出血発症後に現れることが多く、脳の血管が縮んで血流が悪くなる状態のことをいいます。突然の激しい頭痛の他、意識が朦朧としたり、しゃべることができなくなったり、手足が麻痺したりなど、色々な障害が生じる可能性があります。

  • ○脳腫瘍

    脳腫瘍による頭痛は、数週間から数ヶ月かけて徐々に痛みが強くなっていくことが多いと言われています。また、痛みは起床時が最も強く、時間が経つにつれ少し改善する傾向があります。手足のしびれや麻痺、目の見えにくさ、痙攣などの神経症状を伴うこともあります。

    脳腫瘍は早期治療が重要です。そのため、少しでもおかしいと思ったら、早めに受診することが大切です。

二次性頭痛(症候性頭痛)の種類の比較表▼
くも膜下出血 脳動脈解離 脳血管攣縮 脳腫瘍
特徴 ・死亡率が高い
・後遺症を残す可能性がある
・片頭痛と痛みが似ている
・くも膜下出血や脳梗塞などを引き起こすこともある
・くも膜下出血後に現れることが多い ・早期治療が重要となる
症状
・突然、激しい頭痛が生じる。
・吐き気を伴うことがある。
・意識を失うことがある。
・突然、後頭部に比較的強い痛みが生じる。
・突然、激しい頭痛が生じる。
・意識状態が悪くなることがある。
・話すことができなくなることがある。
・手足にしびれが生じることがある。
・数週間から数ヶ月かけて頭痛の痛みが強くなることが多い。
・手足のしびれや麻痺、痙攣などが生じることがある。
・目が見えにくくなる。

頭痛にも、一次性頭痛と二次性頭痛の2つのタイプがあることがわかりました。

前者はあまり心配いりませんが、後者だった場合は命に関わります。『一次性頭痛だと思っていたら、実は二次性頭痛だった』といったことは避けるべく、少しでもおかしいと思ったら早急に医療機関を受診することが大切です。

まとめ

片頭痛とは何か、症状から原因、対処法や予防方法を解説してきました。

最後に、この記事で紹介した片頭痛の治し方をまとめておきます。

  • ・症状が治まるまで安静にする
  • ・症状が起きている患部を冷やす
  • ・『トリプタン系薬剤』など、片頭痛に効果的とされる薬を飲む
  • ・片頭痛に効くとされるツボを押す
  • ・カフェインを含む飲み物を適量摂取する

片頭痛は慢性的に起こる上に、日常生活に支障をきたしてしまうことがあるため、極力避けたいところです。そのためには、日頃からしっかり予防することが大切です。

この記事で紹介した予防法も合わせて試してみてください。

  • ・生活習慣を改善する
  • ・ブルーライトを避ける
  • ・ストレッチを行う
  • ・片頭痛を誘発しやすい食べ物を避ける
  • ・予防薬を服用する

また、頭痛が起きた場合は、なるべく放置しないようにしましょう。一次性頭痛で日常生活に支障がなければ問題ないのですが、それがもし二次性頭痛だった場合は大変です。

少しでもおかしい、と思ったらすぐに病院を受診しましょう。

この記事があなたの役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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