あなたの「ゲーム部屋」に
合うデスクは何色?
ゲーマーのための
カラーコーディネート術
あなたのゲーム部屋に置いてあるデスクは何色ですか?
「せっかくガジェットも家具も良いものを揃えたのに、デスク周りだけ異様に雰囲気が浮いてしまった!」「デバイスをデスクに並べたら、イメージしていた世界観から離れてしまった...」
そんな経験をしたことのあるゲーマーも少なくないのではないでしょうか。
部屋の中で大きな面積を占めるデスクは、空間の印象を左右する強い存在感を放ちます。使い勝手だけでなく、インテリアとしての視点から、色にもこだわって選ぶことが大切です。
この記事では、豊富な画像を交えながら、ゲーマーのためのカラーコーディネート術をご紹介します。あなたのゲーム部屋にぴったりなデスクは何色か、一緒に探っていきましょう。
ゲーム部屋レイアウトのポイント
まずは、ゲーム部屋づくりにおいて抑えておきたいポイントを整理しておきましょう。
第一に重要なのは、なんといってもプレイのしやすさ―つまり、『ガジェットの構成』です。ゲームの戦績にダイレクトに影響するため、PC・デバイスのスペックやWi-Fi環境の整備など、ゲーマーなら徹底的にこだわりたい部分であると言えます。
第二に、ゲーム部屋の基盤とも言える『デスクレイアウトの構成』も大切な要素です。長時間座りっぱなしでモニターと向き合うことの多いゲーマーだからこそ、体格や用途にあったデスク・チェアを選び、自然な姿勢で快適にプレイに興じられる状態を整えておく必要があります。
そして第三のポイントが、今回の主題でもある『カラーコーディネート』です。ガジェットや家具を選ぶ際、「アイテム構成」だけでなく「色がもたらす影響」まで意識できていれば、機能性とインテリア性の調和がとれた、快適でおしゃれなゲーム部屋を構築することができます。
ゲーム部屋のカラーコーディネート実例
ゲーム部屋のメインアイテムとなるデスクのカラーバリエーションは、主にブラック・ホワイト・ウッド(木目)の3種類。一般的な白壁・フローリングの部屋に各色のデスクを置き、同じデバイスを載せたレイアウトを組んでみました。それぞれのカラーコーディネートがどのような印象のゲーム部屋をつくるのか、実際の画像を見てみましょう。
◯ブラック
ゲーマー界隈で最も人気のブラックデスク。どっしりとした重厚感があり、クールな印象のカラーコーディネートです。壁や床の色とはコントラストの差が大きく、強いインパクトを与えています。あえてデスク周りを目立たせることで、まさにゲーム部屋らしいサイバーな雰囲気に仕上がりました。
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この記事を見る◯ホワイト
最近にわかに流行している、ホワイトデスク。シンプルで洗練された印象のカラーコーディネートです。色数を抑えた構成で全体の空間をすっきりとまとめつつ、ゲーミングデバイスのビビッドカラーがいいアクセントになっています。どこか近未来的なムードを感じさせる、スタイリッシュなゲーム部屋です。
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性別を問わず愛される、ウッドデスク。ナチュラルで落ち着いた印象のカラーコーディネートです。床のフローリングとも相まって、木目が持つあたたかさが感じられます。部屋の中で主張せずに空間の中に自然と溶け込むので、”いかにも”なゲーム部屋は敬遠したいという場合に良いでしょう。
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あなたのゲーム部屋に合うデスクの色は?
まったく同じレイアウト・デバイス構成であっても、部屋の印象を大きく変えてしまうデスクカラー。ここからは、「ゲーム部屋だからこそ」注目しておきたい3つの観点から、カラーコーディネートの方法を深堀りしていきます。
◯デバイスとの相性
デスクに常設するデバイスは、カラーコーディネートを組むうえで切っても切り離せない存在です。最終的にデバイスを設置することまでを考えて、相性の良い色のデスクを選ぶことができれば、さらにワンランク上のゲーム部屋を構築することができます。
1. デバイスの「黒」を考慮しよう
ゲーム機やPC周辺デバイスのほとんどは、黒が主流です。デスクのカラーがブラックであれば、色合わせも気にする必要がなく、複数の機材を並べてもゴチャついた印象を抑えられます。
一方、ホワイト・ウッドの上ではくっきりとその形が浮き彫りになり目立ちます。その分、あえてデバイスの存在感を演出したり、デスク周りの印象を引き締めるアクセントとして活用することも可能です。
2. デバイスのブランドカラーを活かそう
お気に入りのゲーミングデバイスブランドで機材を揃えているという場合は、そのブランドカラーに焦点を当てるのも良いでしょう。塗装の一部やLEDのライティングパターンに採用されていることが多く、ぜひ活用したい要素です。
画像では、代表として3つのゲーミングデバイスブランドでセットアップを組み、ブラック・ホワイト・ウッドそれぞれのデスクでどのように見えるかを比較しました(LEDの光がよく見えるように、部屋の照明は落としています)。
ブラック
ブラックと掛け合わせるとメリハリが出て、ビビッドで力強い印象になりました。各ブランドの個性をゲーミングの世界観と共に表現できているように感じられます。デバイス本体の黒が溶け込むので、LEDの光だけが浮きたって見えるのも神秘的です。
ホワイト
ホワイトはLEDの光をやわらかく反射し、デスクのうえ全体にブランドカラーが広がりました。光色がややパステル系に寄っているのがわかります。黒いデバイスの輪郭がはっきり見え、そのフォルムの美しさが際立っている点もポイントです。
ウッド
ウッドはいずれのカラーもやや落ち着いた印象になりました。LEDの光によって天板の色味が異なって見えているのが興味深い点です。ナチュラルな印象の天板にガジェット感溢れるデバイスが並ぶ、そのギャップを楽しむことができる組み合わせです。
◯作業用途との相性
デスクのカラー決めにおいて、その色がもたらす心理的作用について知っておくことも大切です。詳しくは後述の「カラーコーディネートの基礎知識」で解説しますが、まずは”ゲーム部屋に置くデスク”として考えられる3つの用途別に、相性の良いカラーをご紹介します。
1. ゲームプレイに
ゲームなどの集中力が必要なPC作業を主とする場合には、デスク周りをブラックでまとめると良いでしょう。色味がなく刺激の少ない色なので、鮮やかな映像を映すモニターが相対的に引き立って感じられます。自然と視線が画面に固定され、気が散りにくい作業環境が構築できるのです。
また、黒は光を吸収する効果があり、部屋の照明が天板で反射されない点もうれしいポイント。モニターの見え方を邪魔せず、ゲーム世界への没入感を高めることができます。
2. ゲーム実況の顔出し配信に
顔出しでゲーム実況を行う配信には、カメラ映りを良くしてくれるホワイトがおすすめ。デスクが大きなレフ板のような効果をもたらし、顔の影を和らげてくれます。直接顔にライトを当てるよりも自然に肌のトーンを明るく見せることが可能です。
3. イラスト制作・DTMなどの創作活動に
ゲームの合間にイラスト作成などのクリエイティブな趣味を楽しみたいという場合には、ウッドのデスクが好相性です。優れたアイディアは、適度にリラックスした状態の時に思い浮かびやすいもの。木目の持つあたたかみが、ほっと安らげる空間を演出してくれます。
◯生活スペースとの相性
ここまで、デスクに注目してカラーコーディネートを考えてきましたが、最後に見ておきたいのが「部屋全体で配色のバランスが取れているかどうか」です。特に、ワンルームの住居や家族と共有のリビングエリアなど、空間の一部を”ゲーム部屋化”する場合には注意する必要があります。
上記の画像は、デスクとテレビの視聴エリアが隣接している部屋の一例です。インテリアをすべてブラックで統一したことにより、全体の調和を保っています。その分、黒の持つモードな印象が強く感じられる空間に仕上がり、リラックス感はやや薄め。生活スペースにもキリッと引き締まった雰囲気が漂います。
カラーコーディネートの基礎知識
自分が理想とするゲーム部屋にふさわしいデスクの色がなんとなくイメージできるようになったところで、色彩のいろはを整理しておきましょう。カラーコーディネートの役に立つ基礎知識をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
◯インテリア配色の黄金比率
種類 黄金比 該当アイテム ベースカラー 70% 壁・床などの内装 アソートカラー 25% 家具、カーテン、カーペットなど アクセントカラー 5% インテリア小物など カラーコーディネートを考えるうえで、上記の黄金比は意識しておきたいポイントです。
部屋の大部分を占める「ベースカラー」は、主に床や壁などの内装部分が該当し、その名の通り配色の土台となります。
次いで比率の大きい「アソートカラー」は、全体のバランスを整えながら部屋の雰囲気を作り上げる要素です。大きなサイズのインテリアを指し、デスクもこれにあたります。
「アクセントカラー」は、”目立つ色のポイント使い”というイメージで、レイアウトに強弱を生み出します。ビビッドな色合いのゲーミングデバイスなど、小物類で取り入れることが可能です。
◯色の種類と相性
自分が理想とするゲーム部屋にふさわしいデスクの色がなんとなくイメージできるようになったところで、色彩のいろはを整理しておきましょう。カラーコーディネートの役に立つ基礎知識をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
色はまず、ホワイト・グレー・ブラックの「無彩色」と、それ以外の「有彩色」に大きく分けられ、「色相」「彩度」「明度」の三属性から構成されます。
「色相」は赤・青・黄…といった、いわゆる色味のことで、そこからさらに「暖色」「中性色」「寒色」に分類することが可能です。それらを体系的に示す際に用いられるのが色相環図で、隣り合うカラー(類似色)同士でまとまり感を演出したり、向き合う色(補色)で強いコントラストを表現したり、相性の良い組み合わせを探ることができます。
「彩度」は色味の強さを示し、鮮やかさに影響します。色を並べた際、相対的に彩度の低い方がくすんで見えます。この作用を使って、華やかさや落ち着きを演出することが可能です。
「明度」は光の反射率に関係するもので、明るさの度合いを計るものです。明度が高いほどに白く、低いほどに黒く感じられます。
◯色がもたらす効果
色相 ブラック系 ホワイト系 ブラウン系 レッド系 イエロー系 グリーン系 ブルー系 カラー イメージ 高級感
重厚
モダン清潔
神聖
シンプルぬくもり
安定
ナチュラル情熱
刺激的
アクティブ軽快
にぎやか
フレッシュ穏やか
安らぎ
リラックス静寂
涼しさ
落ち着き心理作用 有彩色を引き立てる、場を引き締める どんな色とも馴染む、広く明るく見せる 気分を落ち着かせる、温かみを与える モチベーションを上げる、活動を促す 目を引きつける、判断力を高める 緊張をほぐす、気持ちを和ませる 興奮を抑える、集中力を高める 色が持つそれぞれのイメージは、人々の心理にさまざまな作用を及ぼします。その力を部屋のカラーコーディネートにも取り入れることで、心地よく過ごせる快適な環境が構築できます。
また、明暗や濃淡などによって、空間にメリハリをつけることもできます。例えば、明るい白は「膨張色」と呼ばれ、対する「収縮色」である暗い黒と比べて、大きく・広く感じられます。部屋の壁紙を、明るい色にして空間の広がりを持たせたり、一部を暗い色にして引き締めて見せたりなど、色の工夫で様々な演出が可能です。
簡単にできるカラーコーディネイト実践
とはいえ、部屋全体のカラーコーディネートをイチから整えていこうとすると、引っ越しなどのタイミングでもない限り、なかなか骨が折れるものです。デスクを入れ替えるだけでも、今あるものを解体・処分して、新しく購入したものを組み立てて…手間もお金もかかります。
「大変なのはわかっているけど、今すぐこのゲーム部屋の雰囲気をガラッと変えて綺麗にしたい!」そんなあなたは、簡単に取り組める部分から徐々にカラーコーディネイトを実践してみてはいかがでしょうか。
◯Lv1:小物から変えてみる
まずは、気軽に入れ替えができる、家具・PC機材以外のアイテムから手を加えてみるのがおすすめです。
上の画像では、足元に敷いているチェアマットのみを変えてみました。たった1アイテムのカラーの差で、印象が大きく違って見えることがわかります。
こちらは、デスクの上に並べている小物デバイスのうちから、ヘッドセットのみを変えたパターン。「アクセントカラー」として鮮やかなグリーンが入ることで、新たなニュアンスが加えられました。
◯Lv2:デスクをリメイクシートで変えてみる
インテリアのなかでも大きな存在感を放つデスクは、「アソートカラー」として部屋の印象を左右するアイテムのひとつです。買い替えは難しくとも、天板にリメイクシートを貼って色味を変えてみるのも効果的です。最近は100円均一やホームセンターなどにも多種多様な色・柄のシートが売られています。デスクは凹凸も少なく、DIY初心者でも簡単に挑戦できるのでおすすめです。
◯Lv3:壁・床もリメイクして統一感を最大化しよう!
さらに部屋全体のカラーコーディネートを極めたいという上級者は、思い切って内装のリメイクにも挑戦してみるのも良いでしょう。賃貸でもOKな貼って剥がせる壁紙・フロアシートなどを活用すれば、「ベースカラー」から理想通りの空間づくりが可能です。室内すべてをワンカラーで統一した、ワンランク上のゲーム部屋を目指すことができます。
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まとめ
デスクの色選び方法から色彩心理の基礎知識まで、ゲーム部屋のカラーコーディネートに役立つ情報を紹介してきました。
快適でおしゃれなゲーム部屋の構築は、機能性もインテリア性も両立されてはじめて実現するものです。
これから新たに空間づくりに取り組むという方も、今の環境をさらにおしゃれにアップデートしたいという方も、ぜひ上記を参考に、楽しみながらカラーコーディネートにトライしてみてください。