3D酔い(ゲーム酔い)を克服!!
その原因と7つの対策

3D酔い(ゲーム酔い)を克服!!その原因と7つの対策

ゲーマーのあなたなら一度は耳にしたことがある言葉「3D酔い」。

FPSやVRを主にプレイするゲーマーのあなたなら、少なからずそれに似た体験をした事があるのではないでしょうか。

このページでは、3D酔いとは何であり、どんな症状がでるのか。また、3D酔いになる原因や、環境、ゲームジャンルを紹介したうえで、3D酔いしないための対策と、3D酔いしてしまった時の治し方を紹介していきます。

3D酔いって何なの?という方から、3D酔い予備軍、また、この症状って3D酔いじゃない?と思ってこのページにたどりついた、あなたのためになれば幸いです。

3D酔い(ゲーム酔い)とは?

そもそも、3D酔い(ゲーム酔い)とはどういったものなのでしょうか。

簡単に言うと、3D酔いとは、ユーザーが3D映像や、3D映像で構成されたゲームをみたり、プレイしたときに、乗り物酔いのような症状を起こす事を言います。症状がひどいと、頭痛やめまい、吐き気が生じる事もあります。

FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)や、フライトシューティングなどの自由視点が導入された、3Dゲームのプレイ中に起こる場合や、自動車教習所の教習シミュレーターなどの3次元映像の視聴中に発生する場合もあります。

3D酔いは広範な定義として、「ゲーム酔い」、「映像酔い」、「画面酔い」と呼ばれる場合もあります。

3D酔いになる原因

では一体なぜ3D酔いになってしまうのでしょう。

その原因は、ゲームがリアルに近づくことで、あたかも実際に自分が動いていると、脳が錯覚してしまっているのです。

つまり、視覚で捉え認識する映像と、平均感覚を司る三半規管との間にズレが生じてしまっているのです。

3Dゲームや3D映像を見ていると、映像では、敵と戦いながら縦横無尽に荒野を走り回ったり、空を飛んだりと、視点が激しく動いているため、その情報を脳に伝えます。しかし、ゲームをしている本人はその場に座って、ほとんど動いていないため、情報と実際にズレが生じます。

映像により脳に伝えられた情報と、現実との平衡感覚が一致しないため、脳がなんとか修正しようとして起こるのが3D酔いなのです。

3D酔いになるとどんな症状がでるの?

前述にもあるように、3D酔いは「乗り物酔い」に似た症状と言われています。

しかし、症状は人によって様々です。下記に「軽度」「重度」に分けて3D酔いの症状を紹介します。

  • [軽度な症状]

    • ・あくび
    • ・眠気
    • ・疲労
  • [重度な症状]

    • ・頭痛
    • ・めまい(目が回るようなくらくらとした感覚)
    • ・吐き気
    • ・冷や汗(血の気が引く)
    • ・動悸(軽度のパニック)

軽度な症状であれば、原因が3D酔いであるかどうかも、把握できないくらいの症状です。ですので、特に気にする必要もないのかもしれませんが、重度な症状になると、ゲームをプレイし続ける事を一旦やめたほうが良いでしょう。

3D酔いの症状が出てしまった時の治し方も、このページに後述しているので、読み進めて確認してみてください。

3D酔いになりやすいゲーム環境って?

ゲーム環境も3D酔いを誘発する原因の一つです。

では、どのような環境が3D酔いを誘発しやすい環境なのでしょうか

  • ・周りが暗い(室内照明が不十分)
  • ・長時間プレイによる疲れ
  • ・液晶テレビなどに見られる残像
  • ・画面が小さすぎる(注視する必要がある)もしくは大きすぎる(視界を占有する為錯覚し易い)
  • ・視界が悪い (天井が低い、上の視界を遮る物がある場合)
  • ・動きが激しい(特に上下動が大きいと問題が起き易い)
  • ・フレームレートが低い
  • ・カメラの動きが激しい
  • ・3Dモデリングが歪んでいる
  • ・そのゲームの操作やシステムに慣れられず、思った方向に正確にキャラクターを動かせない

    →カメラ(視点)がいきなり意図しない方向にパン・ズームした

    →主人公見下ろし型のゲームの場合、主人公がプレイヤーの意図する方向と、違う方向に移動してしまった。

    →プレイヤーが向きたい方向に主人公が向かなかった

    →主人公の移動速度が意図した速度と違う場合

    →他人のプレイを観ている場合

  • 出展:wikipedia

いかがでしょうか。室内照明を明るくしたり、長時間ゲームをプレイすることは、すぐにでも環境改善できそうですね。今日からでも実践してみましょう。

3D酔い(ゲーム酔い)しやすいゲームジャンルは?

どのようなゲームジャンルが3D酔いしやすいのでしょうか。

画面を凝視してプレイするジャンルのゲームや、ゲームが進化して、グラフィックがリアルになったゲームに多く見られるようになっています。

  • FPS

    ご存知FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)。

    リアルなグラフィックと相性の良いゲームジャンルが3D酔いに拍車をかけてしまっているのかもしれません。

    「3D酔い=fps酔い」と言われるほど、脳がリアルと現実を錯覚してしまう臨場感を感じる綺麗なグラフィックの多いゲームジャンルです。

  • VR

    VR

    没入感MAXのVRゲーム。

    プレイヤーの360度全方向を取り囲む、迫力ある3D空間が、リアルとゲームのズレを生み出し、3D酔いを引き起こします。VRゲームでの3D酔いは、「VR酔い」と呼ばれています。

  • フライトシューティング

    3Dシューティングゲームの一種。

    飛行機等を操縦して3D空間を自由に飛びまわるゲーム。

    自由度が高く、視線の動きが激しくなるため、3D酔いが起こりやすいゲームジャンルであるといえます。

3D酔いしないための7つの対策

それでは、3D酔いしないためにはどうすればよいのでしょうか。

ここでは7つの対策を記述しました。ぜひ参考にしてください。

  • 1.三半規管を鍛える

    1.三半規管を鍛える

    3D酔いは、前述したように、「視覚が捉え認識する映像と、三半規管との間にズレが生じてしまっている」事が原因なので、三半規管を簡単なトレーニングで鍛えてあげると、3D酔いにも効果があると言われています。

    日常生活では普段しない行動を意識的に行うことで三半規管を鍛えることが出来るのです。いろいろな方法があるので下記に列挙しました。無理のない程度に、あなたにあった方法を探して実践してみてください。

    • ・目をつぶって回る
    • ・逆立ちをする
    • ・でんぐり返しをする(前後)
    • ・目をつぶって片足立ち
    • ・トランポリンをする(回転を加える)
    • ・つま先立ちをする
    • ・後ろ向きで歩く
    • ・椅子に座った状態でくるくる回る
    • などなど

    このような普段自分がすることのない動きを日常に取り入れていくことで、三半規管を鍛えることにつながっていきます。まずは、簡単にできそうなものからやってみることをおすすめします。

  • 2.部屋を明るくする

    2.部屋を明るくする

    臨場感を追い求め、部屋を暗くしてゲームに没頭したいというゲーマーは多いと思います。もちろん、モニター以外が視界に入らないほうがゲームの世界にどっぷり入り込めるでしょう。しかし、3D酔いを回避したいあなたにはおすすめできません。

    周りが暗いということは、動きのあるゲーム画面しか視界に入っていないということになります。つまり、実際は動いていないのに、あたかも自分が動き回っていると、脳が誤認しやすい状態になり、3D酔いになりやすくなるのです。

    部屋を明るくして、静止している部屋の様子が視界に入っている方が3D酔いが起きにくいということです。

  • 3.モニター(画面)から離れてプレイする

    3.モニター(画面)から離れてプレイする

    ゲームのときはモニターから離れましょう。

    特に、ゲーム中に視界のほとんどを占める、大画面液晶モニターの場合、見ている距離が近いほどゲーム中の映像変化が激しく感じられ、3D酔いしやすいと言われています。

    モニターから目が離れると、視点移動が小さくなり、モニター全体を視界に入れることができるので、脳の錯覚を抑制できる可能性があります。

    視聴距離は一般的なモニター高さの約3倍の距離、離れることが推奨されていますが、ゲームをプレイする際はそれよりも少し距離を取ることをおすすめします。

    ワンルームや、狭い部屋で大型TVを使っている方は、ゲーム用に小さいモニターを用意するのも3D酔いを回避するためには、必要かもしれません。

  • 4.姿勢を良くする

    4.姿勢を良くする
    • ・モニターに向かって、身体をまっすぐ正面に向ける。
    • ・モニターを少し見下ろすくらいになるようにモニター高、椅子の高さ調整。
    • ・背もたれのある椅子、もしくは座椅子に座る。
    • ・あごを引き、背筋を伸ばす。
    • ・肘の角度は90度以上。
    • ・背筋ははS字カーブを意識する。
    • ・お尻は深く腰掛ける。
  • 5.モニターの明度を最適な明るさに

    5.モニターの明度を最適な明るさに

    ゲームのオプション、もしくは、モニターの明度設定で、あなたに合った適度な明るさに設定しましょう。暗いモニターのままゲームをしていると、自然とモニターとの距離が近くなってしまいます。また、暗いモニターを凝視していると目が疲れやすく、3D酔いにもなりやすいといわれています。

  • 6.疲れていたり、寝不足の時にゲームしない

    6.疲れていたり、寝不足の時にゲームしない

    疲労がたまっている状態でのゲームは出来るだけ避けましょう。

    特に、3D酔いの場合は、目の疲労に注意してください。

    ゲーマーは一般の人よりも睡眠時間が短く、眠りにつくまでの時間も長いという調査結果もあるようです。

    疲れたときは、ゲームをやめてぐっすり眠る事をお勧めします。

  • 7.飲酒時はゲームを控える

    7.飲酒時はゲームを控える

    通常ゲームをしていて、3D酔いの経験がなかったゲーマーでも、飲酒しながらゲームをして初めて3D酔いを経験した、という人もいるくらいなので、飲酒時はゲームをしないほうが良いかもしれません。

    3D酔いなのか、アルコールに酔っているのかも、よくわからない状況かもしれませんね。もちろん、お酒の強さは人それぞれなので、アルコールに弱くない人は少量くらいを適度に飲んでゲームするのが気分良く楽しめるでしょう。

3D酔いの治し方

さて、3D酔いになってしまった時はどうすれば良いのでしょう。

  • 酔い止めの薬

    酔い止めの薬

    3D酔いになる原因は、自動車などの乗り物酔いと同じなので、乗り物酔い用の酔い止めの薬を服用するのも良いでしょう。ゲーム中、頻繁に3D酔いする方の場合は、ゲームを始める前に酔い止めを服用されることをおすすめします。

    ※酔い止めの効果には個人差があります。

  • ゲームを中断する

    ゲームを中断する

    画面から視線を外し、視覚情報と平均感覚のズレをリセットしましょう。

    ゲームの途中途中で休憩を取り、窓の外や屋外等、遠くを見ましょう。ゲーム中近くを見て、ゲーム中断時に遠くを見ることで、ピントをあわせる目の筋肉がほぐれ「遠近トレーニング」にもなります。

  • 仮眠を取る

    仮眠を取る

    3D酔いの症状が重い場合は身体を横にして仮眠を取りましょう。

    あまりにも重度な症状であれば医療機関を受診されることをおすすめします。

3D酔いの症状が重い場合は身体を横にして仮眠を取りましょう。

あまりにも重度な症状であれば医療機関を受診されることをおすすめします。

番外編

乗り物酔いに効果的と言われているものは、3D酔いにも同じように効果があると言われています。

以下に、列挙したので試してみてください。あなたにピッタリの方法が見つかるかもしれません。

  • 内関(ツボ)

    内関(ツボ)

    このツボは、平衡感覚を正常にしてくれるツボで、胃の不快感や吐き気を和らげたり、乗り物酔いに効くとされているます。

    内関(ツボ)は手のひらを上に向けた状態で、手と手首の境目にあるシワの真ん中からひじ側へ、指3本分進んだところにあります。

  • 外関(ツボ)

    外関(ツボ)

    このツボも、内閣同様、乗り物酔いに効果があるとされているツボで、自律神経の乱れを整えてくれる効果があります。また、頭痛や、疲労回復にも効果があると言われています。

    外関(ツボ)は手の甲を上に向けた状態で、手と手首の境目にあるシワの真ん中からひじ側へ、指3本分進んだところにあります。

    ※酔い止めの薬同様、ツボの効果も個人差があります。

  • 後頭下筋群(こうとうかきんぐん)をほぐす

    後頭下筋群(こうとうかきんぐん)をほぐす

    後頭下筋群(こうとうかきんぐん)は、首と頭の境目にある筋肉群のことです。

    ここが凝って、固くなってしまうと頭を細かく動かすことができなくなり、その負担が目にいき、目の疲れ、頭痛等が起きやすくなるそうです。

    3D酔いにつながる要素にもなるので、ゲーム前に両手の親指でしっかりもみほぐしてあげましょう。

まとめ

今回は、「3D酔い」の原因と対策について書かせていただきました。

ゲームのクオリティやグラフィックがどんどん進化していく事で、3D酔いの症状を訴えるゲーマーが増える一方、ゲーム制作側では、3D酔いが問題として認識されており、開発段階から3D酔いが起こりにくいような調整が施されていっているようです。

「3D酔いっぽい症状が出ているなぁ」と感じている軽度な方や、ゲームをプレイするたびに、頭痛や吐き気を催しているあなたは、前述した「3D酔いしないための7つの対策」を参考にしていただけると幸いです。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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